患者体験談

こんにちは。えびてんです。

このような執筆にお声をかけて頂いてありがとうございます。

私の体験が皆様のお役に立つのかは分かりません…

多分役に立たないとも思っています(笑)

役に立たなかったらごめんなさい…

1人位のお役に立てることを信じてこのお話を受ける事にしました。

暇潰しに程度にサラッと読んで頂ければと思います。


ーー病気の事


2019年8月末、受診した病院で潰瘍性大腸炎の重症、全大腸炎型と診断され、1ヶ月の入院。

 

ステロイド・GCAP・リアルダ・レクタブル・エレンタールの治療。

 

退院後は2週間の自宅療養、その後2週間は週に数回の勤務を経て11/1より完全仕事復帰を致しました。

 

現在の治療は、1ヶ月に1回の通院とリアルダ4錠となっております。

  

今回私は【難病と就労について】と言う部分でお話を頂いているので発症や治療については簡単にさせて頂きました。

 

ーー仕事の事


サービス業で販売の仕事をしています。


この20年大きな病気もなく、有給も殆ど使った事がありません。

忙しければ休みの日でも仕事に行き、残業も当たり前のようにしてきました。

(ブラック企業ではないですよ!!健全な企業です!!)

 

もちろん休職もした事なく今回の病気で初めて休職を使いました。

 

入院当初は、難病である事よりもこんなに長い間仕事を休んでしまう事への不安や責任のなさの気持ちの方が大きかったと思います。

 

主治医には今は治療に専念し、仕事の事を考えるのを少し辞めてみたら?と言われた事もあり上司と相談の上、仕事関係の人達との連絡も断つことにしました。

 

そうなると…

何もする事がなくなってしまいヒマになってしまいました。ヒマ潰しにネットで病気の事を調べてみると…

 

難病である事、潰瘍性大腸炎である事で仕事に影響してしまう事、転職等の話しを目にしました…

 

やはり入院中に私も考えなきゃいけない事なんだなぁと。

 

先生にはストレスが原因になる事もありますよって言われました。

 

仕事のストレスが原因の1つ?…

確かにここ数ヶ月新しいお店を立ち上げたり、何十人もの新入社員を教育したり今までになかった激務だった事は確かです。

 

この仕事が大好きでやりたくて入った会社なのに…

 

ストレス???

 

性格的に仕事の悩みを家族や友達、同僚にも話すタイプではありません。

自分で考えて解決してきました。

 

そういう小さな悩みや、人に相談出来ない事が気が付かないうちにストレスとなり、暴飲暴食に繋がり病気になってしまったのでしょうか?

 

難病なので原因は不明なのかもしれません。

 

なぜ…こんな事になってしまったんだろう?

何が悪かったんだろう?

そんな事を考える毎日でした。

 

ただいつまでも病気になってしまった事を悔やんでも仕方がありません。

現実を受けいれ、今後の仕事を考えてみました。

 

体の事を考えて転職をした方がいいのか…

今の仕事を続けるのか…

 

転職した場合、採用面接で病気の事を話した方がいいのか?

 

それが不利になって不採用になったら?

 

採用直後にまた入院してしまったら?

 

慣れない職場で新しい人達とうまくやって行けるのか?

 

治療費の事を考えるとお給料はどの位の所へ行けばいいのか?

 

と考えだしたらキリがないほど私にとっては不安な事ばかりでした。

 

そもそもこの年齢で再就職出来るのかが1番の問題です。

 

主治医からは自分の体にあった職場を探した方がいいよっと言われていたので本当に悩みました。

 

今の会社で病気とうまく付き合いながら仕事をする事は出来ないのだろうか?

 

難病の事は会社に話さないといけない事なんだろうか?

 

仕事の事は忘れてね!!

と言われていたのに…

どうしても考える事は仕事の事ばかりでした。

 

このまま退職してしまう事はあまりにも無責任ではないかとも思いました。

 

復職する為には病気の事を話さなければいけません。

 

上司がお見舞いに来てくれた時にどうしたら良いのかを相談しました。

 

上司は

「潰瘍性大腸炎の事自分なりに調べてみたよ!!病気とうまく付き合いながら仕事を続けてる方もたくさんいるじゃん!!これからは出来ない事は周りの社員に助けを借りて自分の体調に見合った仕事をしていけばいいんだよ。」

と言ってくれました。

 

「うちの会社にも難病指定はもらってないけど同じ潰瘍性大腸炎の人いるみたいだよ。だから大丈夫!」

そう言ってもらえて凄く嬉しかったです。

 

「俺も分からない事たくさんあるから無理なお願いをしてしまうかもしれない。その時はそれは出来ないってはっきり言ってね。」

と言われてこの上司の下なら今のまま仕事を続ける事も可能なのではないかと。

 

そう言って貰えた事で、自分が難病である事を受け入れられたのかもしれません。

 

私がどんな病気で入院しているのか周りは知らないのでこれを機に話してくださいとお願いしました。

 

転職をしなくて良かった!!

上司に話して良かった!!

と本当に思いました。

 

復職後は体力もなくなり、立ってるだけがやっと、全く仕事にはなりませんでした。

 

それでも部下は「お仕事なんかしなくてもいいですよぉ!!元気になって戻って来てくれただけで十分です。また一緒に仕事が出来ますね。」

と今思い出しても涙が出るような言葉をかけてもらいました。

 

復職直後はステロイドの治療をしていた事もあり抵抗力や免疫力が低下しているので他の病気にかからないように十分に注意して仕事をするように先生に言われました。

 

サービス業なので不特定多数のお客様と接します。かといってお店に立たない訳にはいきません。

 

私が他の病気にならないように、お客様と接しなくても良いように配慮してもらったり、一緒に働く社員は全員マスクを着用してくれたり、食事会では私が食べられる物がある場所を探してくれたりと、たくさん考慮をして頂きました。

 

現在も入院前と変わらず同じ職場で働いています。

上司や同僚の理解があって働けているので、体調はとても安定しています。

 

今後、人事異動等で職場が変われば上司や部下が変わります。

その度に話しをしていかなければならない事なのだと思います。

 

そこでは難病の事を話しても理解して貰えるとは限りません。

 

また、いつ再燃するのか分からない不安は常に抱えています。

その不安がこの先も拭えないからこそ、これからも難病の事を隠す事なく話していこうと思っています。

 

どこの部署へ行っても理解して貰える環境にする為に…。


ーー最後に


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

 

書きながら私の体験が役に立つのか今でも疑問です。

 

皆さんの就労に対する不安が少しでも解消されるとよいなぁと思っています。 

 

そして、私は管理職をしています。

人を採用する立場でもあります。

体験談は雇用されている側としての悩みや不安をお話しさせて頂きました。

 

就労や転職について採用する側からのお話しをさせて頂きます…

(雇用する側の立場でもあるのに悩んだんかい!!と思う方もいらっしゃると思いますが…そこは悩みます!!)

 

ーー面接時にどのように病気のことを伝えて欲しいか・採用したくなる伝え方


難病指定だと言う事を言われると面接官も少し戸惑うのではないかと思います。それは難病に対して知識がないからだと思います。


私自身も自分の難病以外の事については全く知識がありません。どういう症状なのかすら分かりません。


質問も何を質問して良いのかも分かりません。

(個人情報やメンタルの部分パワハラやセクハラ問題もあって質問も結構気を使います。)


細かくお話しをするのは採用後でも構わないと思いますが、現在の健康状態等を素直にお話しして貰えると助かります。


お話しする際も性格の長所と短所のように良い時と悪い時と両方教えて貰えると面接官にも伝わりやすいのではないでしょうか。


ーー難病であることを伝えるとそれだけで不採用になるのではないか


現在の病状にもよると思います。


症状も安定していて、通常生活していくのに問題がなければ難病であるという事だけで不採用になる事はないと思います。


不採用になるとしたら…


退院直後であったり1~2年の間に入退院を繰り返しているとなると選考から漏れやすくなるというのはあると思います。


採用直後に長期離脱されてしまうのはやはり困ります。症状が少し安定してからの面接がいいですねっ。


後は…採用後に病気が悪化した場合、仕事が原因になるのではないかと考えてしまうとこれも選考から漏れやすくなる事もあるかもしれません。


このような事が面接官が考える事になりますかねぇ…


話しは変わりましてここで少し私の会社の事をお話しさせて頂きます。


私の会社は多くがパート社員になります。

福利厚生等の待遇は正社員と同じです。

様々な事情を抱えて働いている方が多いので勤務形態も様々です。

どうしても不安だと言う方にはお試し期間として短期での契約から始める方もいます。

実際働いてみないと分からないですからね。

パート社員から正社員になる方もたくさんいます。

私もその一人です。


異動を伴う会社ではありますが、現在は難病で治療を行っている事もあり、現在の勤務地から当面異動がないように考慮して頂いていますが、それが原因で査定評価が下がるといった事もないです。


抗がん剤の治療を受けながら勤務を続けている方もいます。

持病を持っている社員は通院しながら勤務を続けている方もいます。

私も難病を持ちながら勤務を続けています。

続けていけているのはきちんと病気の事を話して理解して貰っているからだと思います。


全ての会社がこれに当てはまるとは思っていませんが、少しでも皆さんの面接の参考になればと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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