専門家の記事

みなさまこんにちは。


新型コロナウイルスに関するニュースを聞いたりやコロナの影響で生活が大きく変わったことでなどでストレスを感じ、胃が痛くなったり、便に影響が出ていることはありますか?


以前堀田さんが記事に書いていたように、胃や腸と精神的な状態は関係していることが研究で示唆されています。大事なテストや就職面接などストレスがかかる状態でトイレに駆け込んだ経験のある方もいらっしゃるのではと思います。


またストレスは、胃や腸に直接的に影響を与えるだけではなく、食欲にも影響を与えることが知られています。ストレスによって、ポテトチップスなどのスナック菓子や甘い食べ物を衝動的に食べてしまう方は多いですし、IBD患者さんにおいても、これらの過食が重なることで消化器症状などに影響を与える可能性もあるため注意が必要です。


では、新型コロナウイルスの影響で非常にストレスフルな生活において、どのようにストレスに対処すべきなのでしょうか?


ミシガン大学の消化器専門臨床心理士と消化器内科医の先生が、新型コロナウイルス状況下でのストレスのセルフマネジメントの方法を提唱していましたので、ポイントをお伝えしますね。


1.   ストレスや感情の変化の原因が何かを自分自身で客観的に分析してみる(自分自身でストレスの原因を特定するだけで、冷静になれて精神的に落ち着けることも多いです)。

2.   健康的な食事を意識し、地中海食パターンと呼ばれる野菜・フルーツ・全粒製品・豆類・魚などを中心とした食事を摂取する(IBD患者さんの場合は、症状に合わせて上記の中で許容できるものを取り入れる形になるかと思います)。

3.   食事と間食の時間をあらかじめ決めてそのスケジュールを守る。

4.   十分な睡眠をとる。

5.   社会的なつながりをオンラインなどで維持する(zoomで話したり、ツイッターで繋がったり、そしてもちろんGコミュニティもご活用ください!)。

6.   アクティブに過ごす(何もしないでテレビをただ見続けたりすると、だらだらとチップスなどを食べてしまうことがあるので注意が必要です。)

7.   腹式呼吸をする。


もし、ストレスを感じていて、消化器症状にも影響が出ている/出そうな場合は、ぜひ上記のうち取り入れられるものを試してみてくださいねー。


みんなで知恵を出しあったり、工夫しながらどうにかこの状況を乗り越えていきましょう!


https://healthblog.uofmhealth.org/digestive-health/stress-from-covid-19-upsetting-your-stomach-7-self-comfort-tips-to-try