みなさん、こんにちは。今回はいつもの食事の話題ではなく、患者の声を生かした医薬品開発に関する情報を紹介したいと思います。
私自身、米国留学中にミシガン大学病院の臨床試験コーディネータとして働いていたこともあり、新しい治療や食事療法の開発などに大変興味を持っています。
そして、最近製薬企業の方とお話ししたときに、日本において患者の声を生かした医薬品開発などが叫ばれているが、海外と比べてまだ取り組みが十分ではないという話を伺いました。そこで、日本と海外で取り組みにどの程度差があるのかについて調べてみましたので、その情報を簡単に皆様にもシェアさせていただければと思います。
Patient Centricity(患者中心)の医薬品開発とは?
Patient Centricity(患者中心)の医薬品開発とは、これまで製薬企業や医療関係者と厚生労働省などが中心となって行ってきた医薬品開発に患者さんの声を生かしていこうという取り組みです。具体的には、医薬品開発の初期のコンセプトを決める段階や臨床試験の計画段階などで患者さんにヒアリングを行い、その声を反映するなどの活動です。
日本と海外のギャップはどのくらいあるの?
日本製薬企業協会が2018年にまとめた資料では、まず、日米欧で、規制当局(日本の厚生労働省など)のPatient Centricity活動、具体的には制度化の取り組みに大きな差があります。

(参考資料より引用)
さらに、製薬企業のPatient Centricity活動も日本と欧米で取り組み状況が大きく異なります。

(参考資料より引用)
我々ジーケアとしても、患者さんの声を社会に届けるというミッションを実現するために、皆様の声がうまく新しい薬の開発に役立てられるような方法を模索していきたいと思います。
また多くの患者さんから、そもそも臨床試験ってなんなの?私たちにどう関わりがあるのと言った声を頂くことも多いので、そうした情報を少しずつコミュニティ内で発信していきたいと思いますー。
参考資料:患者の声を活かした医薬品開発 -製薬企業による Patient Centricity-患者の声を活かした医薬品開発 -製薬企業による Patient Centricity-、日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 臨床評価部会、2018年6月発行