皆さん、こんにちは、いつもQ&Aでお世話になっております、消化器内科医の今井です。
私は現在、妻の仕事の関係で、子供達を含め家族随伴で、アフリカのマラウイという国に移住しています。最貧国の一つですが、独立以来内戦のない平和な国で、人はみな性格は良く、気候も良いところです。
実際に住んでみて、色々とマラウイの健康問題に気づかされることがあり、そこで現地の医療者と相談し、新しいプロジェクトを始めてみることにしました。マラウイは、HIVや結核などの感染症で亡くなる人についで死因の上位に該当するのが脳卒中と言われています。その原因は、実に国民の約25%が罹患している高血圧症です。ところが、過去に血圧測定の経験がない人が多く、なのに味付けはとても濃く、未治療の高血圧症が放置されてしまっています。かつ、そもそも高血圧症を知らない、血圧が上がる原因を知らないなど、基本的なヘルスリテラシーの欠如が背景に存在しています。
実は日本も過去、同じように戦後、脳卒中が国民病とされていた時期がありました。それらを乗り越え、現在世界有数の長寿国となりました。そのノウハウの基盤である予防医学を開発途上国に還元できないか?そう思って今回のプロジェクトを立ち上げてみました。
つまり、過去に日本で成功した血圧測定の習慣や減塩などのヘルスリテラシーの向上を、一つの村に集中して1年間介入する高血圧対策モデルタウンをやってみようと思っています。そしてこれがうまくいけば、ともに今回行う現地医療者のスタッフによって、マラウイ全土に広めてもらえたらと思っています。
その事業のため、私の所属する大学を通してクラウドファンディングを行わせて頂くことになりました。2年前のクラウドファンディングに次いで2回目の挑戦になります。前回は潰瘍性大腸炎という難病の患者さんのため、今回は開発途上国の人々のため、寄付頂いたお金はそういった方々に向けて大切に使わせて頂きます。どうぞ、ほんの少しで構いません、ご支援を頂ければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
https://academist-cf.com/projects/374
今井