皆様、相談させてください。
いつも長文で申し訳ありません。
私は都内のIBD専門施設(月~金)で、在職者を対象とした「治療と仕事の両立支援」という制度に取り組んでいます。
一言でいうと「労働者(患者さん)と職場と病院みんなで、その人が働きやすい方法を一緒に考えよう」という制度でして、
①患者さんが職場に「支援希望」を伝える
②職場→(本人)→病院:仕事内容についてのお手紙作成
③病院→(本人)→職場:症状や必要な治療についての情報提供、治療継続しつつ働きやすい職場環境の具体的な提案(お手紙お渡し)
という流れで進んでいくので
前提として、職場からのOKがなければ始めることができません。
前置きが長くなってしまったのですが、相談内容は
「職場が外部介入に好意的でない場合の、患者さんへの支援方法」です。
先日、患者さんから相談を受けたのですが、ご本人曰く会社の風土として
「面倒くさいこと(配慮を求める)を言う社員は辞めていく、文句を言わない社員しか残留できない会社」
お話しを伺っていくと結構ブラック?な印象でして…
その方は生物学的製剤8週間隔で治療されているのですが最近異動があって、曜日固定休がなくなり、上司は管理職としての経験が浅く、通院(主治医外来曜日)のための休暇を相談することが大変、毎回通院は綱渡り状態ということでした。
ご本人曰く、休暇の配慮を求めると
・面倒くさい奴と思われて、再び風当たりが強くなるに違いない(以前労働組合に相談したら、なんで言いつけたんだ!という対応をされた)。自分ひとりの力ではどうしようもない。
・休暇がとりやすい部署(地方)への異動になるかも。それは望んでいない。
・産業医はいて面談もできるけど、機能していない
両立支援(患者からの申出後、双方の文書やり取り)ではなく、診断書(病院からの一方通行)を「病院から持たされた」体にして、まずは通院のための休暇の配慮だけでも、とご提案したのですが、現在の職場にこれ以上何かを求めるのが恐ろしいとのことでした。
月~金、日中の大学病院ではなく、IBD専門クリニック等、もう少し通院がしやすい病院への転院もご提案はできるのですが、患者さんは5年以上現在の主治医に掛かっていて、とても信頼されているようです。
次回の通院(治療)予約がなんとか取得できたため、ご本人と相談して介入は一旦見送りとしました。ただ、毎回綱渡り状態の休暇取得に、今後通院(治療)継続が困難となってしまう可能性があり、そうなってしまってからでは遅いと考えています。
私(病院)からに限らず、なんらかの形で、どうにか環境を良くできたらと思うのですが…
職場から理解・配慮が得られない同じような状況で、自分はこうやって乗り越えたという経験をお持ちの方、話を聞いたことがあるその他感想、なんでも構いません。
コメントいただけますと幸いです。