今回は、9/26に行われた就労のワークショップの中から、病気の開示・非開示に関する内容を紹介したいと思います。
病気の開示・非開示のタイミング
企業に病気を開示すべきか否か、また開示するのであればいつ開示すべきなのか?この問いに対して、明確な答えはなく、患者さん一人一人の症状の重さや状況、またスキルなど様々な要素によって、最適と思われる選択肢が異なるとのことです。
具体的なタイミングとしては、以下のタイミングが考えられます。

タイミングごとの病気の開示メリット・デメリット
では、それぞれのタイミングでどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?以下の表をご参照ください。
① 書類選考時
メリットとしては、事前に病気の了承を得て選考を通った場合に精神的な負担が軽減されることがあります。また、開示によって、企業が助成金を得られることがあるので、採用に繋がりやすくなる可能性があります。
一方、デメリットとしては、企業が病気を理解していない場合では書類選考に時間がかかる可能性があります。
② 面接時
このタイミングでの開示のメリットは、直接話をしながら、相手の反応を見て話をすることができることです。また、書類時には病気のことに触れないため、書類選考に通過する可能性が高くなることがあります。
一方、デメリットとしては、事前に病気の情報が面接者に伝わっていないことで、病気の話をした時に、面接者の態度が変わり、嫌な思いをすることもあることです。また、口頭での部分的な開示の場合、前回お伝えした企業側の合理的配慮を得にくい場合もあるとのことです。
③ 入社後
メリットとしては、時間をかけて会社と信頼関係を構築してから、開示することで、理解を得られる可能性があることです。
一方、デメリットは、状況やタイミングによっては、事前に開示しなかったことについて指摘を受けることや、注意を受ける可能性があることです。
ですが、個別の患者さんや会社の状況によって、メリットデメリットが異なることもあるので、あくまで参考情報にしてくださいと強調されていました。
また、この開示・非開示については悩む方と多いと思いますので、個人的な悩み・相談も含め、不明点等あれば、ぜひおしゃべり広場の就労の悩み相談で中金さんにご相談頂けましたらと思います^^