専門家へのお悩み相談

免疫抑制に働く薬のうち、例えば、生物学的製剤ならTNFαだけを抑えたり、インターロイキン〇〇だけを抑えたりと働き方がピンポイントだと思いますが、チオプリン製剤は具体的には何を抑えているのでしょうか。


ネットで調べると、「主にT細胞の増殖を抑制する」とあったり、「T細胞やB細胞, マクロファージを抑える。特にT細胞やNK細胞の活性を阻害、抗体産生を抑制、 細胞傷害性T細胞の阻害、 細胞性免疫の抑制」とあったりで… 出てこないのは樹状細胞や顆粒球位? それ以外の免疫細胞の働き全般を抑えるものなのか、それとも、それらの免疫細胞自体が体の中で出来る数を減らすものなのでしょうか。


マクロファージやNK細胞はガン細胞をやっつけるイメージがあり、それを抑えるので発がんのリスクがあるのかなぁとか、抗体を作る力を弱めるのでワクチン(生はできませんが)の効果が低いのかとか、レミケードに合わせるのはこういう事か、とか少しはなるほど??と思ったのですが、やはり漠然としてしまいます。


無知なのに免疫の事に少しでも頭を突っ込むとは無謀なのはわかっているのですが、チオプリンが具体的に体の中で何をしているのか、教えて下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

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消化器内科医 堀田
2020/7/17