専門家へのお悩み相談

こんにちは、ジーケアの杉原です。

たくさんの食事・栄養に関するご質問ありがとうございます。


今回は食事制限時における食事やサプリについてのご質問に対してお答えさせて頂きます。


■Question■

たんぱく源としては発症以来、<牛肉・豚肉・肉加工品・海老イカたこ貝類・乳製品の殆ど>を避けています。食事がワンパターンで、これで良いのだろうか、足りているのか?といつも悩みます。


乳製品を取らないのでカルシウム不足も心配で(年齢的にも)、サプリを飲みますがサプリの成分も、UC的に大丈夫なのか気になったりして…


■Answer■

活動期や狭窄がある場合を除き、寛解期で調子が良ければ色々な食品を試していっても大丈夫だと思います。

IBDは個人差が大きいため、他の患者さんが大丈夫といった食品でも自分には合わない可能性があるので注意が必要です。


いきなりたくさんの食品に挑戦するのではなく、一品一品試して消化器症状をみながら、食べられる食材の種類を徐々に増やしていきましょう。

基本は鶏肉や魚をたんぱく源として用いて、たまに牛肉や豚肉を使用するだけで、食事のバラエティは増えていくと思います。


IBDでは、ステロイドなどの薬物療法に加えて、腸管からの吸収力低下、乳製品を避けるなど、カルシウムが不足するリスクがとても高いと言われています。

乳糖不耐症のような症状があり、牛乳が飲めない場合でも、ヨーグルトは大丈夫な場合が多いです。色々な種類のヨーグルトがありますので、自分の身体に合ったヨーグルトを探してみるのもいいですね。


また乳製品以外にも、豆腐などの大豆製品、小松菜や水菜などの葉物野菜、小魚などにもカルシウムは多く含まれています。こうした食材を日々の食事に取り入れていき、不足しがちなカルシウムを補っていくといいと思います。


ただカルシウム以外にも食事を制限していると、特定の栄養素が不足していないか心配になりますよね。

今後、食事制限を行っている際に不足しやすい栄養素を補うための食事のレシピ等も公開していきたいと思います。


もう一つのご質問で、サプリの成分が気になるというのは、添加物のことでしょうか?たしかにサプリメントには、味や品質を保つために甘味料や保存料などの添加物が含まれています。

IBDと添加物の関係は過去のIBDと添加物についてまとめた記事(https://gcarecommunity.com/article/135)で解説させて頂きましたが、未だ分かっていないことが多いです。

記載のある通常の量を守って摂取していれば問題ないと思いますので、IBDの方でもサプリメントを摂取して頂いても大丈夫だと思います。ただ、まれに副作用として消化器症状が出る場合がありますので、症状をみながらサプリメントを試してみて下さいね。


また食事に関するお悩みやご相談がありましたら、いつでもGコミュティをご利用ください。


コメント一覧