みなさんこんにちは。Gコミュニティの堀田です。
これまでもIBD患者さんに知っておいてほしい新型コロナウイルス感染に関する最新情報をお伝えしてきました。
皆さんの主治医の先生がIBD専門の先生であれば、それらの情報はご存知だと思うので日常診療の中で注意して治療をされていると思います。しかしGコミュニティの患者さんの中には、主治医の先生がIBD専門ではない方もいらっしゃると思います。
そのような場合に備えて、もし、新型コロナウイルスに感染してしまった場合に知っておいてほしい最低限のポイントを3つにまとめましたのでご紹介したいと思います。
もちろん新型コロナウイルスに感染しないことが大切ですが、もし感染してしまった場合でも、慌てずに以下の情報を基に主治医の先生とよくご相談していただけたらと思います。ぜひ以下の内容をご活用ください。
Q1. 新型コロナ感染を予防するために、事前に現在使用中の薬剤の減量や中止をした方が良い?
A. 新型コロナ流行時に最も大切なことは、IBDの病状を安定させておくことです。そのために必要な薬剤はしっかりと使用することが大切です。そのため、自分だけの判断では決して薬を減量したり中止してはいけません。
事前に減量や中止を考えないといけない薬は1つだけです。それはステロイド薬で、かつ、1日の使用量が20mg以上の場合です。その時は減量が推奨されます。それ以外の薬は新型コロナ感染がない場合には、事前の減量や中止の必要はありません。
Q2. もし新型コロナに感染しても、無症状であれば、どうしたら良い?
A. その場合に中止すべき薬は、ステロイド20mg/日以上、免疫調節剤(イムランR、アザニンR、ロイケリンR)、ゼルヤンツRです。
Q3. もし新型コロナに感染して、発熱や咳などの新型コロナの症状が出た場合には、どうしたら良い?
A. その場合に中止すべき薬は、ステロイド20mg/日以上、免疫調節剤(イムランR、アザニンR、ロイケリンR)、TNF阻害薬(レミケードR、ヒュミラR、シンポニーR)、ステラーラR、ゼルヤンツRです。