Gコミュニティの宮﨑です。少し遅れてしまいましたが、4/18の医療Zoom交流会でお答えできなかった治験に関する質問にお答えできればと思います。
通院先で治験が行われていな場合の治験参加
一般的に普段の通院先で治験が行われている場合と比べて、治験が行われていない施設に通っていて転院が必要な場合の方が治験参加のハードルは高いと思います。
典型的な流れとしては、現在の主治医と治験についてのメリットデメリットや参加可否などについて相談し、主治医の了解が得られた後紹介状を書いてもらって治験が行われている病院に転院する形となります。
転院となりますが、生物学的製剤を複数使用していて治療の選択肢が限られている場合などは、治験が患者さんにとって有益な治療の選択肢となることは多いと思います。
治験中止、治験終了後の治療
治験参加のタイミングで他の施設に移った場合は、プラセボなどで症状が悪化した場合や治験終了後にその施設でそのまま治療を受け続けることが多い印象です。
一般的に治験が行われている施設はIBDの専門的な治療を行っている大学病院などが多いため専門的な治療が受けられることが主な理由と考えられます。もちろん元の施設に通うことも選択肢となるかと思いますので、ご自身の選択次第と思います。
通院頻度や内視鏡頻度は?
各治験の試験デザインによります。例えばコミュニティで紹介している治験では、26週間に20回程度ということで、平均すると1ヶ月に1回程度という形になります。
https://gcareglobal.com/clinicaltrial1/
また時期によって通院頻度は異なることが多いです。Pentaさんが体験談で書かれていましたが、治験開始直後は2週間に1回程度の通院が必要となることも多いです。
https://gcarecommunity.com/article/599
通院の負担は大きいですが、その分、負担軽減費として1通院あたり7000円程度が支払われることが多いです。
内視鏡の頻度も治験によって異なりますが、通常、参加条件に該当するかの確認のタイミングと効果判定のタイミング等で行われることが多いです。
なお、近年はバーチャル治験と呼ばれる通院頻度を減らす治験の研究も進んでいますので、今後の発展が期待されます。
治験に関して質問等あればお気軽にGコミュニティ内か、takuro.miyazaki@gcareglobal.comにご連絡頂ければと思います!
コミュニティでは以下の2つの治験に関する詳細情報も紹介してますのでご興味ある方はご覧ください。
<クローン病の飲み薬の治験>
https://gcareglobal.com/clinicaltrial1/
<クローン病の点滴の治験>
https://gcareglobal.com/clinicaltrial/