みなさんこんにちは。今回も治験に関する良くある質問についてお答えしたいと思います。
この「私は治験に該当しますか?」という質問は、私がアメリカで臨床試験コーディネーターとして働いていた時にもよく問い合わせいただいた内容でした。
治験に該当するかの判断が難しい理由
ご自身が治験に該当するのかについて、治験広告などだけで判断するのは非常に難しいと思います。
背景としては、治験の広告でお伝えできる内容は、国が定めたルールに沿って厳格に定められているため、どうしても最低限の情報しか掲載されないことが多いからです。また文書も難しく書かれていることも多く、患者さんが完璧に理解することが難しい場合いもあると思います。
また、特に潰瘍性大腸炎やクローン病では、そもそも治験の該当基準がかなり細かく定められていることも多くあり、実際に該当するかの判断は検査値を確認したり、内視鏡検査を実施しなければならないこともあります。
治験の対象になるかを知りたい場合はどうすれば良いか?
では現在治験広告を見て、治験の対象になるかを確認したい場合、どうすれば良いのでしょうか?
唯一の方法は、ウェブで応募してみて、その該当基準確認のプロセスの中で、実際に該当するかどうかを確認することになります。
まず、我々の治験情報ですと、以下のようなリンクがあり、そのリンクを押すと、各社の治験登録ページに移り、ウェブでの簡単な質問に答えることで治験の対象となる可能性があるかどうか確認することができます。

さらにその後治験コーディネーターさんとの面談で詳細を確認することが可能です。
ここでぜひ知っていただきたいのは、例え治験コーディネーターさんと話したとしても、強引に勧誘されることはありませんし、いつでも治験に参加しないことを決めることができる点です。また治験に参加している最中にも、やっぱりやめる・中断することは可能です。(この点は法律によって定められています。)
ですので、もしご自身が治験の対象になるかを確認したい場合は、お気軽にお申し込みいただければと思います。
以上、今回は治験に該当するかどうかの確認方法について紹介しました。
Gコミュニティでも、治験は重要な治療の選択肢になるとの思いから積極的に治験に関する情報を提供していますが、患者さんから見るとブラックボックス的な部分も多いと思います。
これからも何か不明点あればぜひお気軽にご質問いただけましたらと思います。
Gコミュで掲載している治験紹介はこちら:
https://gcareglobal.com/clinicaltrial-2/
また、直近では、7/16(金)に患者さん同士の「おしゃべりティータイム~Zoom音声バージョン~」が、リノさん・abqさんらによって企画いただいてます!(私も参加予定です^^)
治験に限らず、日々のちょっとした疑問や悩みをお気軽に他の患者さんに聞いてみてくださいね〜。
https://gcarecommunity.com/article/694