質問&おしゃべり

グッテの宮﨑です。IBD患者さんでの海外への短期留学の特に保険に関する個別のお問い合わせ等をいただくことが増えてきました。

 

そこで今回は実際に留学された娘さんがいらっしゃるyukko-tさんから留学時の生物学的製剤をカバーする保険について情報をいただきましたので共有できればと思います。

 

私自身もIBD患者さんという立場ではなかったですが3年間アメリカに留学した経験がありますので、まず大枠の医療のお話をさせていただき、その後体験談を紹介したいと思います。

 

アメリカの保険制度と留学時の保険


アメリカの保険制度は日本の保険制度(皆保険)と大きく異なります。アメリカでは公的保険、民間保険など様々な保険があり、中には無保険の方もいらっしゃいます。

 

また民間保険にも様々な保険があり、保険によってこの薬剤は使えるが、この薬剤は使えないといったことがよく起こることもあります。

 

留学時の保険も語学留学や交換留学、学部や大学院に入学するなど留学の種類によっても異なる場合があるようです。

 

私の場合はミシガン大学の大学院に留学したのですが、大学指定の民間保険に入ることが必須とされていました。

 

この民間保険はプレミアム(月に支払う保険料)がそれなりに高かったのですが、様々な治療がカバーされる保険でした。

 

学校によって、また留学の形態によっても保険が変わる可能性があるので、大学一つずつに確認していく必要があるかと思います。

 

以下はyukko-tさんの娘さんの留学に関する体験談です。彼女の場合は短期留学でした。

 

短期留学時の保険に関する体験談(yukko-tさん)


娘の場合、学校から指定される保険(キャンパス保険)ではなく、アメリカの一般の方が加入されるような保険会社の健康保険に短期加入しました。

 

加入時に審査やランクづけなどがあり、なかなか時間がかかる上、短い期間でしたが12万くらい保険料だけで支払いしました。

 

診察料や薬剤費も別にかかるのですが、適応されないものもあるので、留学を計画されているのなら、保険の種類についてよく調べた方がいいと思います。

 

アメリカではかかりつけ医を先に見つけてから専門医を受診する形になり、もちろんどちらも予約が必要になります。

 

薬は大学近くのコンビニエンスで後日もらいに行きました。これに関しては同じ州に姉が移住していて、医療従事者なので本当に助かりました。

 

大学のキャンパス保険も加入が必須とか日本の留学保険に入っていればキャンパス保険は入らなくていいとか、大学によっても様々です。

 

州ごとの法律、良いかかりつけ医の見つけ方、大学によっての保険の加入の有無、およびどこまでカバーされるかなども異なります。

 

娘の大学側は病気や保険に関して一切関与してくれず、専門的な英語力のない中すべて自分たちたくさん調べないといけないし、アメリカは時差のことを踏まえても、返信などすぐには来なかったりで、半ば見切り発車した感じでした(^^;;

 

留学される場合は、留学先とのやりとりを学校がしてくれるのか、旅行会社経由なのかなど、どこまで一緒に進めてくれるのかも確認した方が良いと思います。

 

日本は本当に健康保険が恵まれています。日本の健康保険や難病指定は一切使えません。日本の健康保険と同じ考えで行ったらきっとビックリされることでしょう。→うちがそうでした笑

 

語学留学とは違い、交換留学となると現地の人と同じ扱いになるのでガッツリ勉強にになります。娘の病状はストレスで分かるので、生活環境の変化に対応するのが大変でした。

 

大学によって本当に様々なんで、よく調べて確認されることをお勧めします。病院が大学内にあったり、日本人看護師が常時していたりするところもあるみたいです。

 

なお娘はヒュミラを使っていますが、高額なため、ヒュミラの製薬会社がカバーしてくれたりもあるようです。

 

会社の健康保険によっては海外療養費といって被保険者や被扶養者が海外在中や旅行中の医療費は後日、申請により戻ってくることもあります。


大変ですが情報をたくさん集めて調べることが大事です。

 

まとめ


以上、留学時の保険について共有させていただきました。留学時の保険については本当に迷われることも多いと思いますが、日本で所属されている学校や留学先の学校と綿密にコミュニケーションをとるとともに、もし不明点等あればお気軽にGコミュニティ内でご質問いただければと思います。

 

留学に関しては不安も多いと思いますがその分得られるものも大きいと思います。皆様の挑戦を心から応援しております。

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