質問&おしゃべり
こんにちは。今回は先日行われた就労支援ネットーワークONEとの共催の3週連続イベントIBD患者キャリア実践ワークショップの第一回目「IBD患者のキャリアデザインを考える」の内容を報告したいと思います。
ちなみに第2回目の「IBDの症状や特徴に適した仕事とは?」は今週土曜日16時開催です。IBD患者さんの実例も交えた実践的な内容となります。無料ですのでお気軽にご参加ください(詳細情報・登録はこちら)。
今回の3回シリーズのワークショップには現時点で18名の方にご登録いただき、第1回目のワークショップには7名の患者さんがご参加いただきました。お忙しい中ご参加いただきありがとうございます!では、当日の講演の内容を紹介したいと思いますー。
キャリアデザインとは?
キャリアとは、仕事に限らず人生の軌跡をキャリアと捉えそれをデザイン(構想・設計・再設計)することとのことで、今回は病気を抱えながらどのようにキャリアを描いていくかということをテーマにワークショップが行われました。
何のために働くのか?
人によって働く目的が異なるという話がありました。お金のために働く人、その仕事が好きだから働く人、仕事に社会的な意義を感じているから働く人もいます。どれが正解という話ではなく、就職・転職の際に「自分が何のために働くのか?」を考えることで、企業や職種を選ぶ際の軸になるとのことです。
当たり前のことかもですが難しい問いですよね。また人生のそれぞれのフェーズによっても異なってくると思います。私自身も常に自問自答しなければならないなと改めて思いました。
新型コロナウイルスの就労環境への影響
新型コロナウイルスは就労環境に大きな影響を与えているとのことです。解雇・雇い止めは8月末時点で5万人以上、非正規労働者は、昨年の同じ年と比べて130万人以上減少しているとのこと。
その一方で、正規労働者は52万人増加しており、東京都・大阪府・静岡県・福岡県では有効求人倍率が1倍を切っているとのこと。雇用形態や職種、地域によっては必ずしもマイナスな状況ばかりではない可能性もあり、狙っている業種やエリアなどを客観的に冷静に分析することは有益だなと感じました。
なお、今後も人が必要となる職種としては、人の強みが生かされる営業や人事、また人が行うことで付加価値がつく看護・介護・職人等が挙げられていました。
IBD患者がキャリアを考える上で大切なこと
1点目はキャリアとスキル、2点目はキャリアと疾病特性、3点目はレディネスとのことです。この内容は9/19(土)のワークショップのメイントピックであり今回は簡単な紹介にとどまりました。ですがここでは次回ワークショップの紹介も兼ねて中金さんのスライドをベースに少し詳しく紹介させていただきます。
キャリアとスキル
企業が採用する際に重視するポイントが新卒採用、異業界/異業種、同業界/同職種で異なるとのこと。また専門技術・専門知識以外に必要なスキル:仕事の仕方、人との関わり方について具体的な説明がありました。改めて自分が希望する職で何が求められていて、現状とのギャップがあるのか、それをどう乗り越えていくのかなどを分析することが重要と思いました。
キャリアと疾病特性
次回ワークショップの内容となりますが、IBD患者がどのように職業の絞り込みを行なっていくのか、IBDの疾病特性を踏まえた上でどのような観点(対人拘束性、時間拘束性、移動拘束性、業務特性とのマッチング、裁量性、周囲の理解など)で職種を分析するかなどの簡単な紹介がありました。
レディネス
レディネスとは、前提となる知識や経験などの準備性とのことです。就職や転職に関して自分が知っている情報のみならず、必要だが知らない情報(ESの書き方、面接の対応法、手帳有無に関わらない難病患者の就労サポート、体制、助成金などなど)を自ら動いて得ていく必要があるという話でした。これらのIBD患者さんに有益なサポート体制、助成金についてもぜひワークショップの中で紹介できればと思います。
上記の講演後に交流会があり、参加者からの質問に中金さんが答える形で行われました。2回目のワークショップもぜひお楽しみください!
当日参加できなかったけど中金さんのスライドを得たいという方はコメント頂けましたらと思います!
なお、中金さんがおしゃべり広場の「就労の悩み相談」で、就労に関する悩みに答えています。https://gcarecommunity.com/room?topic_id=59
9/26(土曜日)までの限定企画となりますのでぜひご活用ください!!
コメント一覧
コメントはありません。