本日は、夜半乃月さんからの「救急の日」にちなんだ「救急車のお世話になった回数は?」のアンケート結果を紹介します。夜半乃月さんありがとうございました!
救急車のお世話になった回数は? (総回答数:28名)

救急車を1回以上経験している方は、全体の60%以上に上りました。一方で、4回以上の方はこのアンケートでは10%未満でした。
Gコミュニティに登録されているIBD患者さんは、全体の40%程度の方が登録時に生物学的製剤を使われているいわゆる重症度が比較的高い患者さんが多いのですが、今回のアンケート結果では、思ったよりは救急車での搬送が少なかった印象でした。
関連文献を調べてみたのですが、海外でも、救急搬送されるIBD患者さんは減少傾向にあるようです。
韓国ソウルの病院で行われたIBD患者さんの救急搬送された患者の割合をカルテの情報から確認した研究では、2007年はIBD患者の12.3%が救急搬送の経験がありましたが、2009年は9.7%、2012年は8.3%、2014年は6.4%となり、2007年からの7年間で救急搬送が約半分に減ったことが確認されました。(1)
このトレンドがちょうど生物学的製剤の普及と重なっていることから、改めて生物学的製剤が患者さんの治療や生活に大きなインパクトを与えていることがわかります。
治療や日常生活管理をどんどん進化させて最終的にはIBD患者さんの救急搬送ゼロを目指したいですね!!
参考文献
(1) Huh G, Yoon H, et al. Trends in emergency department visits and hospitalization rates for inflammatory bowel disease in the era of biologics. PLoS One. 2019; 14(1):