質問&おしゃべり

今回は夜半乃月さんから投稿頂いたアンケート結果を紹介します。このアンケートの回答者数は過去最高であったと思います。夜半乃月さん、ご協力頂いた皆様本当にありがとうございましたm(_ _)m

 

ヘルプマーク(カード)を利用していますか?(総回答数:48)



ヘルプマークを利用している人が31.3%だったのに対して、ヘルプマークを全く利用していない人は45.8%、ヘルプマークを知らない人は20.8%という結果でした。ヘルプマークについては病気の重症度や症状によってもニーズが異なるかと思いますが何れにせよそもそも知らない方も多いことがわかりました。ここではせっかくの機会なので改めてヘルプマークを詳しく紹介できればと思います。


ヘルプマークとは?

ヘルプマークはIBDなどの難病や内部的な障害、義足、また妊娠初期の方など外見では分からなくても援助を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることや援助を得やすくすることを目的としたマークです。

 

ヘルプマークの取得方法

都道府県によって配布場所は異なります。例えば東京都では都営地下鉄各駅や多摩モノレール、心身障害者福祉センター、都立病院などで配布されています。

 

お住まいの地区での配布場所は以下のリンクをご覧ください。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/helpmarkforcompany/spread/index.html


IBD患者がヘルプマークを持つメリット

ある患者さんがヘルプマークを活用することの患者さんにとっての最大のメリットとして「仮にトイレが長くなってしまったとしてもトイレから出る際にヘルプカードを提示することで、この人は何かしらの病気を抱えていてトイレに長くいる必要があったということを並んでいる人が認識できる点にある」とコメントされていました。そのほかにも周囲の理解が前提になりますが、実際に配慮を得られたという話をいくつか伺ったことがあります。


ヘルプマークに関する課題

ヘルプマークに関してはまだ比較的新しい取り組みということもあり課題も多くあります。まず、ヘルプマークそのものがまだ認知されていないこともあり、仮にヘルプマークをつけていても周囲の人が認識しないということが良くあるようです。

またIBD観点ですと、トイレは誰にとっても大なり小なり緊急な課題であるためヘルプマークを使っている病気の人と一般の人での緊急度において優劣をつけるのが難しいという議論もあります。

他方患者さんの中にはヘルプマークをつけることで自分が「一般の人と違う」と認識されることを嫌う方も当然いらっしゃるかと思います。


現在行政もヘルプマークの普及に積極的に取り組んでいます。配慮を受けたい人が配慮を受けたい時に周囲に知らせることができる社会になるとIBDに限らず多くの人がより生きやすくなりそうですね。


ヘルプマークについての経験や思うことなど何かあればぜひコメント頂けましたらと思います。我々も何か貢献できることがあれば取り組んでいきたいと思います。

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