こんにちは。本日はbbさんのご質問にお答えします。
<質問>
ツイッターやYouTubeなどでもIBDの方の食事について実に様々な意見が行き交っていますよね…。私は主治医からは低脂質低残渣と言われていますが、皆さんそれ以外にも自主的に色々気をつけているようですよね。グルテンフリーとか…。人によって合う食事が違うから色々試してみたら良いとは聞きますが、試そうとするとついつい気持ちが大きくなって食べすぎ、体調を崩してしまいます。皆さんはどのように挑戦しているのでしょうか。
<回答>
bbさん、ご質問いただきありがとうございます。様々な情報があり、さらに患者さん個々人で反応が異なるので、それぞれの食事療法をどのように試したら良いか迷われることも多いと思います。
今回は、患者さんが食事療法を試す際に、一般的に管理栄養士がお勧めする方法を紹介させていただきますね。
1つずつ試す
複数の食事療法を組み合わせると、何が自分の体に何が良かったのか悪かったのかの確認が困難になります。1つの食事療法をある程度の期間続けて効果を検証することが大切です。
少しずつ試す
bbさんおっしゃられるように試そうとするとついつい食べ過ぎるということがあるかと思います。ここでポイントとなるのは、消化器症状は、食べ物の種類とその”量”が重要となる点です。少量で消化器症状が出なくても大量に食べると消化器症状が出ることはよくあります。少しずつ試しながら、食品の種類のみならず、自分の量に関するキャパシティを把握することが大切になります。
自分の通常の消化器症状と比較する
効果の検証方法も重要です。患者さんごとに消化器症状は異なります。通常の便回数が3回の人もいれば8回の人もいます。よって、自分自身の通常の消化器症状と比べて、食事療法により消化器症状が改善したか否かが食事療法の効果の検証ポイントになります。
もし自分の消化器症状の把握に自信のない方は、食事療法を開始する前に3日から1週間程度自分自身の消化器症状の記録を行うことをおすすめします。その消化器症状に対して、食事療法でどのような効果があったのかを判断できるようになると思います。
また、最後になりますが、食事療法については、食事療法を正しく行えてないが故に効果が出ないことが非常に多いです。
興味はあるけどいまいちやり方がわからないという食事療法があればぜひお気軽にお教えください。やり方をある程度正確にお伝えできると思います。
試行錯誤が続くと思いますが、ぜひこれからもお気軽に他の患者さんや我々にお気軽にご質問頂き、少しでも不安などをご解消いただけましたらと思いますー✊