こんにちは。今日は、komita.rさんの以下の質問についてお答えいたします。
<質問>
こんにちは。昨年2月に潰瘍性大腸炎軽度と診断され、ペンタサ服用中です。主治医からは油もの、刺激物を控えればそれほど食事に神経質にならなくて良いと言われています。なのでなるべく油は控えめ、食品も脂肪分10以下のものを買うようにしています。お肉は脂身をとって食べています。でもこの前検査したらほんとに軽度ですがまだ炎症部分が、あり今も時々微量ですがベンに血が混じることがあります。下痢はなく排便は日に2、3回です。食事の注意点教えて頂きたくよろしくお願いいたします。
一5月から体重も徐々に減り50キロあった体重が、40キロ近くまで減り、食事はとっているのですが、1年たった今も体重が、増えません。それが悩みです。炎症があると栄養の吸収が、悪くなり,またエネルギーを消耗すると言いますが、どうしたら体重が、増えるのかアドバイスよろしくお願いいたします
<回答>
Komita.rさん、ご質問いただきありがとうございます。活動期が続く中での食事は苦労されることが多いかと思います。
まず活動期の食事の基本は、低脂質、低食物繊維となります。これは消化管に負担がかかる負担を抑えることが目的となります。低脂質については科学的根拠に基づいた目安はありませんが、1日あたり30-40g未満に抑えるよう指示されることが多いです。
次に食物繊維についてですが、食物繊維が豊富に含まれる全粒製品やゴボウ、レコンなどの摂取を控えることに加え、皮や種が含まれる野菜・果物の場合は皮や種を取り除き、なるべく茹でて柔らかくしたり、細かく切り可能な限り消化管への負担を抑えましょう。
体重減少を防ぐことは治療効果を高める上でも重要と考えられています。体重減少への対策としては、たんぱく質を積極的に摂取することが重要となります。具体的な目標値としては、海外のガイドライン等でも体重1kgあたり1.0-1.5g程度、体重50キロですと、少なくとも50gくらいのたんぱく質の摂取が推奨されています。
活動期のたんぱく質摂取源
活動期はどうしても食欲が落ちることが多く難しい面も多いと思いますが、たんぱく質摂取の観点では、脂質の少ない豆乳、豆腐類、カジキマグロなどの白身魚、皮を取り除いたささみなどが勧められます。また魚やささみについては、茹でて柔らかくすることや細かく刻んで消化管に負担をかけないことを心がけましょう。
少量・頻回食
食事の摂取については、一度に多くの食べ物を食べられない場合には、少量で頻回の食事が推奨されます。例えば1日の食事を5食、6食に分けるイメージです。
栄養剤の活用
上記のような工夫を行っても体重が増えない場合は、エレンタールやエンシェアなどの栄養剤も選択肢となります。ぜひ主治医の先生と必要有無についてご相談いただけましたらと思います。
繰り返しになりますが、体重を維持、増加させることは治療効果を高める観点でも重要と考えられています。また何か不安な点や不安な点などあればお気軽にコミュニティ内でご相談いただけましたらと思います。