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ジーケアの宮﨑です。

 

もうすぐホリデーシーズンですね。IBD患者さんの場合、普段減量をいかに防ぐのかということに取り組まれている方が多いと思いますが、この時期は増量が気になる方もいると思います。今回は、すぐに生活に取り入れられる、食べ過ぎ・増量を防ぐ行動・習慣を紹介します。

 

2018年に公表された研究では、アメリカの272名の大人を対象に、ある習慣(行動)を取り入れたグループと、取り入れなかったグループのホリデーシーズンにおける体重の増減を比較しました。

 

その結果、習慣を取り入れたグループでは、約0.1kgほど減量したのに対し、取り入れなかった群では、約0.4kgほど増量したという結果になりました。この研究では、増加した体重はホリデーシーズン後も減らなかったとのことですので、0.4kgとは言え、侮れないですよね。

 

そして、この実験で取り入れられた行動・習慣が、以下の10つです。

 

・食事を同じ時間に取る

・可能な限り、脂質の少ない食事を食べる(ホリデーシーズンは難しいですが、、)

・1日1万歩歩く

・フルーツや低脂質のヨーグルトなど健康的な間食を準備する

・食品ラベルで、砂糖や脂質の量をチェックする

・食べ物の量に注意する。一気に盛りすぎない。おかわりが本当に必要かを考えてみる

・1時間のうち、10分程度は立つ

・飲み物に注意する。水やカロリーが少ない飲み物を飲み、アルコールを控える

・テレビの前での“ながら食事”を控える

・1日に野菜とフルーツを5サービング(1サービング=およそ小皿一杯程度)食べる

 

個人的に、オススメの行動・習慣をハイライトさせていただきました。また上記の習慣は、ステロイドでの増量が気になる方にとっても効果的かもしれません。

 

全てを一気に取り入れることは難しいと思いますが、ホリデーシーズンの増量が気になる方は、ぜひどれか一つでもこれらの習慣・行動を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 


参考:

F. Mason, et al. Effectiveness of a brief behavioural intervention to prevent weight gain over the Christmas holiday period: randomised controlled trial. The BMJ. Dec 2018