質問&おしゃべり

今回は、1月に行われた食事・栄養に関するリアルタイムチャットで、話題に上がった、「普段、食材にどれくらい気をつけているか?」についてのアンケート結果を紹介します。


この質問には、Gコミュニティに参加いただいている17名の患者さんに回答いただきました。お忙しい中ご協力いただきありがとうございます!



全体の80%弱の患者さんがなんらかの食事制限をしたり、手探りの状態でいる様子です。


この割合は、以前栄養学博士の杉原先生が投稿されていたオーストラリアのIBD患者さんの食事制限に関する研究(1)の90%と比べ少し低い結果となっていました。


食事制限の中でも、トライ&エラーを繰り返しながら食べれるものを増やしている方(41.2%)が最も多く、手探り状態の方(11.8%)と合わせて50%を超えていました。やはり患者さん個々人が、自分自身の症状に合わせながら最適な食事を模索されていることが伺えます。


また明らかに体調を崩すもの以外はなんでも食べる方、確実食べるものしか食べない方は同程度となりました。これには、クローン病/潰瘍性大腸炎の違い、発症してからの年数の違いなども関わっているかもしれません。


発症から年数が経過している方だと、自分が何を食べてOKで何を食べたら症状が出るかわかっている方が多い印象なので、皆様、手探りをしながらも、最終的に今の食事にたどり着いているというベテラン患者さんも多そうです。


なお、参考までに、先述のオーストラリアの食事制限の研究(1)では、避けている食品で多かったものが、辛い食べもの、ラクトースを含む食品(乳製品)、揚げ物・脂肪が多い食べ物でした。


これらの食品は日本でも多くの患者さんが避けているものかもしれませんね。


ぜひGコミュニティでの情報や他の患者さんの経験を参考にしながら自分の症状にあった食事・食材を模索して頂けましたらと思います。


また、コミュニティ内では、アンケートボタンから簡単にアンケートを作成できますので、何か聞きたいことがあったら、お気軽にアンケート機能をご活用くださいね。


参考文献

(1) Bergeron F, Bouin M, D'Aoust L et al. Food avoidance in patients with inflammatory bowel disease: What, when and who?. Clin Nutr. 2018 Jun;37(3):884-889.

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