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みなさまこんにちは。Gコミュニティの宮﨑です。治験に関してわからないことが多い、参加のイメージがわかないという声を多くいただいていますので、定期的に質問にお答えしていきたいと思います。

 

本日は治験に参加する場合の転院についてです。

 

治験実施施設

 

治験を行なっている治験実施施設はそれぞれの治験によって異なります。一般的にその地域でIBD患者を多く抱えている大学病院や拠点の病院で治験が行われることが多いです。


治験が限られた施設で行われる理由は、IBD患者を多く抱えている施設でなければなかなか治験に参加する患者を見つけられないことに加え、臨床試験コーディネーターの設置やそのほか院内で治験を実施するための体制を整えなければならないからです。

 

転院は必要?


自分が通院している医療機関で興味のある治験が行われていない場合は転院する必要があります。


主治医と相談することが初めのステップとなります。治験に参加することを決め、実際に転院する際は主治医に紹介状などを書いていただき、転院することになります。

 

治験が行われている施設は一般的にIBD患者を多く抱えている大学病院などが多く、IBDの治療経験豊富な医師が集まっています。


治験の対象に該当するかどうかや治験薬の効果判定等も適切に行われることが多いと思います。

 

また専門的な治療を受けられることから治験後もそのまま転院するケースも多いようです。もちろん元の主治医に戻ることも可能です。

 

治験の参加やその後の通院先は、これまでの主治医との関係性や治療満足度、現状なども踏まえて、患者さん自身が総合的に判断する形になるかと思います。

 

治験に関してはイメージがわかないことも多いかと思いますので疑問点や悩み、ご質問あればお気軽にコメントください。


 

Gコミュニティでは、治験に興味のあるIBD患者さんに対して幾つかの治験情報を提供しています。

 

クローン病・カプセルタイプの飲み薬

クローン病・点滴注射

 

また関連情報も提供してますのでぜひご参考にして頂けましたらと思います。

 

参加経緯、内容、学んだことー「治験体験談」(のめさん)

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