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仕事を続けながら、今の薬を飲みながら治験に参加できますか?

 

こんにちは。Gコミュニティの宮﨑です。今回も治験に関するご疑問にお答えしていきたいと思います。

 

仕事を続けながら治験に参加できますか?



一般的に仕事を続けながらの治験への参加は可能なことが多いですが、いくつか治験参加前に確認・検討する必要があることがあります。

 

1点目は通院頻度です。治験では検査や問診、投薬等を行うために、定期的に通院する必要があります。通院回数や頻度は治験によって異なりますが、通常の外来頻度(2ヶ月に1回程度)よりは多くなることが多いです。

 

また治験薬が点滴の場合は病院での滞在時間が長くなる可能性があります。

 

そのため、パートタイムで働かれている場合は治験に合わせてシフト等を組めるのか確認が必要になりますし、フルタイムで働かれている方は休暇等を取得できるか確認する必要があることもあります。

 

治験によっては多少通院スケジュールに融通が効くこともありますので具体的なスケジュールについては治験コーディネーターにご確認いただく形が良いと思います。

 

また最近は”バーチャル治験”と呼ばれるモバイルのモニタリングツールなどを用いた通院回数を少なくした治験の研究も進んでいるので今後に期待です。

 

服用している薬剤は継続できますか?



服用している薬剤の継続は治験の内容や薬剤により異なります。治験ごとに服薬できる薬剤が定められているため、現在服用している薬剤を継続できることもあれば、継続できないこともあると思います。

 

では継続できるかできないかをどのように確認するかですが、実際に治験にWebページから申し込み、治験のスクリーニングを経て、治験コーディネーターと面談する際に確認できることが多いです。

 

一度申し込み、治験コーディネーターと面談した後でも治験の参加を辞退することはできますので、興味がある場合は一度確認されることをお勧めします。

 

ちなみに治験については一度参加を決めた後や実際に治験が開始された後でも参加を撤回することが可能ですのでお気軽にお申し込みください。

 

その他不明点等あればお気軽にご連絡ください。

 

個別での回答も可能ですので必要な場合はinfo@gcareglobal.comにメールいただければと思います。

 

 

Gコミュニティでは、治験に興味のあるIBD患者さんに対して幾つかの治験情報を提供しています。

 

クローン病・カプセルタイプの飲み薬

クローン病・点滴注射

 

また関連情報も提供してますのでぜひご参考にして頂けましたらと思います。

 

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